茅原実里ライブ Take the Offensiveツアー東京公演 感想

茅原実里

5月5日はみのりんのライブツアー「Minori Chihara Live Tour 2017 ~Take the Offensive~」の東京公演に参加してきました。本ツアーは会場がライブハウスということで、お台場の Zepp Divercity へ行ってきました。

ライブハウスツアーは2011年以来 6年ぶりなのですが、正直な話、ライブハウス、つまりオールスタンディングはあまりウェルカムではありません。自分の場所が確保されていないのが最大の懸念点です。

開演してしまえば立ち上がるのですが、入場から開演までは、これから始まるライブに向けて英気を養ったり、休憩したりするための時間です。オルスタだとその間ずーっと緊張しっぱなしで動けないので疲れます。ぼっちだと待っている時間も退屈。

 

そんなわけで、オルスタが嫌でファンクラブ先行はスルーしました。後のプレイガイド先行で2階席が出たことで、なんとかそれをゲットし、参加の運びとなりました。ステージからは遠いですが、席があるメリットはそれを補えます。

 

振られないフラッグ!?

予定よりちょっと早めの15時45分頃に東京テレポート駅着。初夏を思わせる暖かさで、長袖のジャケットを着ていると暑い。それでも晩は少し冷えるのでこの服装。

Divercity の中を通って、地下へと向かう階段を降りてグッズ販売へ。買うものはフラッグだけなので、楽々終了。

記念品としてのマフラータオルや Tシャツもあるのですが、ウチの衣装ケースはタオルとTシャツでいっぱいになっていて、普段使いの衣服よりグッズのタオルとTシャツの方が多い。それと自分のケチ根性から、グッズTシャツを普段使いにできないので、ここはパス。

そのフラッグだが、販売はするもののセットリストに旗曲はないと発表してるので、ライブ中に振られることなくコレクターズアイテムとなる。拍子抜けだがオルスタライブで旗曲を外すのは正しい選択だと思う。

物販の後はファンクラブブースにて来期の会費(お布施)を払って継続手続き。

 

同行の友人と合流して、入場までしゃべくって待つ。ファンクラブ枠の友人は先に入場。2階席の自分はいつ入場してもいいのだが、2200番代が呼ばれた頃に入場した。

2階席でもホンマに最後列。この会場では遠いのだが、ホールライブやアリーナライブと比べると近い部類に入る。冷房が程よく効いていて、暑いことも寒いこともなく快適。

 

開演

開演時刻は定刻にならないという予想をいい意味で裏切って、18時01分に開演。

ツアータイトルにある offensive が示すとおり、攻撃的、これは盛り上げ系の曲で攻めることらしい。既に終了した札幌と大阪公演のネタバレを見ているので、真っさらな気持ちでこの日の開演を迎えたわけではなかった。セットリストはネタバレ済み。

 

 

セットリスト

先にセットリストを書いてしまおう。

 

01. 君がくれたあの日
02. 詩人の旅
03. too late? not late …
(MC1)
04. NO LINE
05. 向かい風に打たれながら
06. 書きかけの Destiny
(MC2) ※メンバー紹介
07. HYPER NEW WORLD
08. この世界は僕らを待っていた
09. Voyager Train
(MC3)
10. Sacrifice for Dear
11. Defection
12. 覚醒フィラメント
13. 愛とナイフ
(MC4)
14. 暁月夜
15. Dream Wonder Formation
16. TERMINATED
17. ZONE//ALONE
18. Paradise Lost

≪アンコール≫
(MC5)
19. sing for you (ピアノ弾き語り)
20. 純白サンクチュアリィ

 

感想など

最初の 3曲はランティス移籍後のファーストアルバム「Contact」から。同アルバムの中から好きな曲の 3連荘なので、これは嬉しい。

超ウルトラど定番の「純白」を除くと、この3曲がセットリストに同時に顔を出すことは何度かあったが、まとまって来るのは今回が初。このあたりの楽曲を初めて聞いたとき、「このアルバムはすごい」と感じたのが思い出される。

今となっては当たり前と思う大先生のヴァイオリンだが、最初に「君くれ」と「詩人」のヴァイオリンが強烈に私の中に入ってきたのだった。その意味では、私が歌手としてみのりんに注目するキッカケとなった曲になる。

 

 

「NO LINE」は久しぶりに生で聴いた気がする……と思って調べてみたのだが、2014年のサマドリ1日目で歌っていたのか。すっかり忘れていた。最近では去年の「Innocent Age」ツアーの福岡公演で歌ったのだが、こちらは行ってないのでノーカウント。

 

毎度のみのりんライブでは衣装チェンジとその間の CMB バンドソロがある。このバンドソロも楽しみの一つだが、今回そちらはナシ。絶え間なく攻めつづけるという狙いなのか、アンコールを除くとみのりんの衣装チェンジはなしだった。

その代わりというのか、MC2 では「(暑いから)脱いじゃおうかな」と衣装を一枚取る。このとき、伊勢佐木町ブルースのイントロが流れる(笑

続いてバンドメンバーの紹介。CMB として7月に2度目のソロライブをするくらいキャラが立っているのが注目。個性のあるメンバー自己紹介も毎度の演出の一つだが、「攻める」をテーマにするなら、もう少し巻き気味にして簡潔にした方がよかったのではないだろうか?

このメンバー自己紹介で各人にファンが付いているので、あっさりしすぎるのも味気なくなってしまうから、ここは加減どころ。

 

8曲目と9曲目は日替わり枠。私個人としては、札幌の「境界の彼方」と「Tomorrow’s chance」が再度来てくれた方がより属性にヒットしただろう。

とはいえ、「Voyager Train」も好きな曲だし、「この世界は~」は久しぶりだから不満はない。日替わり枠は全通しない限り「運」があるので、こればっかりは巡り合わせ。

 

MC3 では近くで行われている肉フェスに言及。白石稔さんをライブに誘ったのですが、肉フェスでMCを担当するらしく、みのりんのライブには行けなかったそうです。

肉フェスを受けてみのりんから好きな肉のアンケート。「みんなどの肉が好き?」「牛の人?」「豚の人?」「鶏の人?」「羊の人?」

牛の人、豚の人って、解釈の仕方によっては面白い(笑

 

「Sacrifice for Dear」は唯一の新曲。2月のファンクラブイベントで聴いて以来の2度目。この曲、CD にしてリリースする予定はないのだろうか? 終演時にフライヤーをもらったのだが、ランティスの冊子にみのりんのページはなかった。

 

そして、「Defection」ですわ。昨年のツアーでオーラスの名古屋で歌ったのだが、私は不参加だったので実に5年ぶり。

ところで、この曲に PPPH は不要と思っていて、発表以来、ライブに居合わせたときには一度も PPPH をしたことがない。それで、「Defection で PPPH をしない会」を作ったのだが(笑、ここ5年間活動の機会がなく、開店休業状態だった。

この件について一つ面白いエピソードがある。2012年のツアー大宮公演でこの曲が歌われたとき、私は PPPH をしなかった。すると終演後に真後ろの席の人に声を掛けられた。

「あのー、Defection で PPPH しなかったですよね?」

 

うぬぬ…何だろう? みんながやっているのにやらなかったことで文句を言われるのだろうかと一瞬思った。

実際はまったく逆で、「初めて PPPH をしない人を見ました。すばらしい」ということだった。少数ながらも同意してくれる人がいることを知った。

 

この曲と次の「覚醒フィラメント」のみペンライトの色が複数色になっていた(「ZONE//ALONE」のような意図的な複数色を除く)。何年も前なら色は統一してほしいと思っていたが、今では色が確定している定番曲を除けば、好きな色を振ればええんちゃうのという考えになっている。

そもそも自分が 5年前に「Defection」で何色を振ったか覚えてないヾ(^^;ぉぃぉぃ

 

MC4 が終わった後の最終ブロックは、「暁月夜」を除けば定番曲ばかりで激しいが、身体にしみこんでいるという意味で落ち着いて聴いていられる。

 

アンコール

ステージ上には電子ピアノ。みのりんにとっての offensive とは何か、という問の答えは新しいことに挑戦することだった。仲のいいダンサーのさかなちゃんとの話でそういう決断に至ったことが MC で語られた。

ライブツアーが決まった去年の秋頃からピアノの練習を始めたそうで、札幌と大阪2公演を経て、この日で本番4本目。

鍵盤楽器は、私も20代の時に少しかじった経験があるのだが、マスターするのが難しい。子供の頃から練習しないとダメで、大人になってから練習を始めても両手の指をバラバラに動かない。

独学で始めた私はここで行き詰まって挫折。ちゃんと先生につけば違ったかもしれないが…

 

弾き語りにみのりんが選んだのは、ありがとうの気持ちを伝えたいと思って作った曲「sing for you」

 

ピアノ伴奏は和音でアレンジされ、コード進行通りに弾いていくという感じ。オリジナルと比べるとイージーバージョンだが、未経験者にとっては弾くだけでも難しいはず。暗譜しないといけないし、ミスタッチするとすぐにわかってしまう。

ペンライトは振らずに、2階最後部席から双眼鏡でみのりんの弾き語りをじっと見つめていた。一生懸命弾いて歌う姿を見て、私はみのりんの offensive をたしかに受け取った。観客の拍手もこの日で一番大きかった。

「大好きな歌を歌えるのは、応援してくれるみんながいるおかげ」と常々みのりんは言っている。その気持ちを伝える選曲だったと思うし、ピアノ未経験ながらあえて難しい弾き語りにチャレンジする意図があったんだろう。

 

次回の豊洲公演かオーラスの名古屋ではカメラは入るのだろうか? このみのりんの挑戦は映像として残すべき。しかし、2011年のライブハウスツアーが音源のみの発売だったから期待できそうにないのと、ライブハウスに撮影機材は入れなさそうだからなぁ(>_<)

 

最後の「純白サンクチュアリィ」は超ウルトラど定番なので改めて書くことはないだろう。♪見つめ合う時間が好き、伸ばす手が触れるよ……のところはお客さんに合唱させるのが定番になっているなぁ……私はふつうにみのりんが歌っているところも見たいのだが(^_^;

終演は20時35分頃。東京で人が集まるので告知があるかと思ったがなかった。サマドリ5があるとすれば、告知は次の豊洲かオーラスの名古屋か…

 

まとめ

参加を迷った今回のツアーだが、結果的には行ってよかった。攻める選曲、(メンバー紹介を除けば) 短めの MC、次から次へと進めていく演出が offensive だった。何度もみのりんライブに行っている人にとっては定番曲の詰め合わせで、自然に身体が動くといったところだろう。

迷った末に行ったライブやイベントで、行かなきゃよかったと思ったことはめったにないので、「迷ったら行け」なんだということに間違いはない。

個人的には定番曲の中に 5年ぶりの「Defection」だろう。

 

ライブとは直接関係ないが、ここしばらくみのりんの活動が見えづらくなっているのではというのが懸念点。海外のイベント出演やフェス系イベントの出演はあっても、新曲のリリースとかアニメの出演といった今後の蓄積になる新しい活動実績がほしいところ。

今回のライブツアーにしても新曲1曲ではちょいとさびしい。せめてこの新曲がシングルリリースを伴うものであればまた印象も変わったに違いない。上にも書いたが、終演後に配られたランティスの冊子にみのりんのページはなかった。

 

次はサマドリ5か…のこり3公演のどこかで告知があることを待ちましょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました