堀江由衣FCイベント黒ネコ集会Vol.23〜文学少女は歌わない〜

堀江由衣

6月29日は堀江由衣さんのファンクラブイベント『黒ネコ集会Vol.23 〜文学少女は歌わない〜』に参加してきました。会場は千葉県の市川市文化会館。この会場には14年前に一度だけ来たことがあり、久しぶりとなります。

平年より2週間ほど遅れた梅雨入り。29日の天気予報は雨やら晴れやら二転三転したものの、どうにか昼間のうちは雨を回避し曇り予報。それでも私が最寄りの本八幡駅に到着した14時頃は日差しが強くウンザリする。暑いのが苦手なので夏のイベントはぶっちゃけキツイ。

今回は通販では扱わなかった会場限定のアクスタが販売されました。物販開始時刻は14時半の予定で、朝から「X」を見ていると物販列の様子が流れてきます。列はできても1時間経った15時半頃には列がなくなりノータイムで買えるのではと踏んでいました。……とは言うものの、やっぱり早めに来たくなるもので、上記の通り14時半に物販列につきました。(30分繰り上がって14時に販売開始となったようです。思い出してみれば、中野サンプラザで黒ネコ集会をやったときも販売開始が繰り上がっていた記憶があります) そして、予想通り15時半にはノータイムで買えていました。

会場限定のアクスタの他、7月3日発売の新アルバム『文学少女の歌集III 〜文学少女と夜明けのバス停〜』の黒ネコ同盟版も発売。ここで買えば発売日を待たずして新アルバムを聴けるのですが、私が黒ネコ同盟版を開封して聴いたのはフラゲ日の7月2日でした。

今回の黒ネコ集会はサブタイトルに『文学少女は歌わない』とありますが、過去2枚のアルバム「文学少女の歌集IとII」を全曲歌うという予告。前回、前々回と企画主体の黒ネコ集会から、今回は歌主体で実質的にライブイベント。ほっちゃんは毎年ライブイベントを開催しないので、貴重な機会といえます。

オープニング映像

中央のスクリーンに「古畑任三郎風?」のオープニング映像が流れ、イベントのキャスト紹介。

図書部 赤井あかし、音楽部 青山あおい、美術部 緑川みどり、新任講師 熊田先生(クマスター)、ダンス部 AYAKA、KEIKO、Kyoka、ちい(踊りっ娘倶楽部)、そして主役のほっちゃん。

色の名前の付いた人物は前回の黒ネコ集会Vol.22の寸劇パートを思い出させる。同じくVIMSの若手が演じるのだった。

※筆者は「古畑任三郎」を見ていなかったので、後にYouTubeで確認したのであった。

01. チャイム

教室〜ホームルーム

1曲目を歌い終わってステージが暗転してから現れたのは、生徒に扮したキャスト陣と椅子。私にはドリフの学校コントを連想させる。

ほ:これイスに座るってこと? マジで何も知らない。ヤバイ。ホームルームが始まるの?

生徒たちが会話を始める。

赤井:18になったら車の免許を取りたい
緑川:別にいいかな
青山:別にいいかな
ほ:私…都内そんなに必要ないかな?
青山:満月の日は車の事故が多い

熊田先生(クマスター)が登場し、今日は大事な行事の日であることを告げる。熊田先生は新任なので詳しいことをまだよく知らないようだが、月に向かって祈りの歌を捧げる大事な日らしい。「祈りの月」について記した学校に伝わる古い書物を熊田先生が読み上げる。

熊田:「祈りの月」という行事。月に祈りの歌を捧げることで1年間幸福が訪れる。歌を捧げないと学校にさまざまな不幸が来てしまう。
熊田:たとえば、クラス全員が留年、給食が質素、二の腕がぷにぷに

「祈りの月」の行事には歌ったり踊ったりするのが良いとされる。熊田先生から歌の代表に決まった者はしっかり声出しをしておくようにと言われる。

02. Wake Up
03. ラブアテンション

ホームルーム~謎解き①

熊田:歌い手の生徒は決まったか?
全会一致の拍手でほっちゃんに決定。

ほ:私、精一杯がんばります。

オルガンの演奏は音楽部の青山に決まる。オルガンは「祈りの間」にあるのだが、祈りの間の扉を開けるにはパスワードがいる。今年の祈りの曲はポップな曲ということで「Happy happy * rice shower」なのだが、歌い手の生徒のほっちゃんは全然練習をしていない。

ほ:知っているは知っているけど、今回は知らない。(笑

今回の黒ネコ集会はライブ主体となる一方で、「誰もやったことがないことをやる」という触れ込みでした。「まったく展開が読めない」といった類いのことが「てんたま」で語られていました。おそらく謎解きをその場でやるのではという予想で、実際その通りでした。

最初の謎解きはイラストから連想される「文学少女の歌集」の曲名を入れる。曲名が入ったら矢印のあるマス目を縦に読む。

謎解きの結果は「うたうな」(歌うな)

   ↓
   うぇいくあっぷ
  すたーとらいん
にじゅうごじ
ちいさなゆうき

これは「Happy happy * rice shower」を歌うな、ということでしょうか?

04. 夏の音を残して
05. Sunflower
06. 朝顔

祈りの間の鍵のパスワード

青山が熊田先生からもらったパスワードを入れるが扉が開かない。部屋に入れなくて祈りの歌を捧げられなかったら不幸がやってくる! 留年したら来年も17才になる??

赤井:堀江もずっと17才とかイヤだよな。

謎には7つの言葉がマス目の文字数で示され、一部のマス目には「1」と「2」の数字がある。言葉が埋まって数字の順に読めば本当のパスワードがわかるはず。

□ □ □ □ □ ① □
□ □ □ □ □ □ □
② □ □ □ □ □ □
□     □ □   □
        □   

謎と一緒にあるヒントの紙にはドーナツ、レモン、トランペット(ラッパ)、青空の絵がある。

7つの言葉はドレミの歌の歌詞に現れる単語だ。ここでほっちゃん、右のまず目から順にド、レ、ミ…と入れようとするがうまくいかない。正解は左のマス目からだが、「日本語の縦書きは右からでしょ?」とぼやく。

数字の順に読むと「ラナ」

しかし、正解を示すマス目には「1」の字が90度傾いて左右反転している。だから「ラ」の字も同様に移動させると「ルナ」(月)となる。

祈りの間が開くがオルガンがカビだらけ。みんなでオルガンを拭いて掃除する。

ほ:ウチも今エアコンがさぁ…
青山:これでHappy happy * rice showerを演奏できる。

ところで、熊田先生から受け取ったパスワードが書き換えられていた。祈りの間に入ってオルガンを演奏すると都合の悪い奴がいるのではないか? 祈りの儀式を妨害している奴がいる。「犯人はこの中にいる」

07. 瑠璃色の傘を差して
08. never ever

図書館

場面が変わって赤井が図書室で文献調査。そこへほっちゃんが入ってくる。赤井は歌を捧げなかったときにどんな不幸が来たかを調べていたのであった。

09. 1/60フレーム
10. この町の丘から

教室〜祈りの月の日

歌を捧げたとき、いいことがあった。全員が希望している学校へ進学できた、宝くじが当たった、ずっと見たかった伝説のユニットライブを見ることができた!

ほ:そんなこと、こないだあったような。

不幸になった年にはどんなことがあったか? Happy happy * rice showerを捧げる予定だったとき、歌い手が当日風邪を引いて声が出なくて歌を捧げられなかった。全員留年した。

しかし、捧げていない年でも不幸になっていないことがあった。

月とカエル (歌唱あり) → カップル続出
月の気球 (歌唱あり) → 病欠者ゼロ
Rain (歌唱あり) →ガチャ出まくり
Happy happy * rice shower (歌唱なし) →全員留年
夏の約束 (歌唱なし) →全員志望校合格

冒頭のホームルームで熊田先生が読み上げた「祈りの月」を記した古い書物には続きがあった。赤井が図書館でそれを発見した。その続きを赤井、緑川、青山が読んでいく。

そして何やら原稿用紙のようなもの。これはグッズのペンライトスタンドの背景だ。どうやらこの原稿用紙が謎を解くためのヒントなのは間違いなさそう。

11. 小さな勇気
12. 虹が架かるまでの話

ほ:何も知らないまま、ここまで進んでいるんです。
ほ:お話も何も知らなくて、ただ曲の順番だけ知らされて、歌っています。
ほ:次の曲が休憩前の最後の曲になります。

13. スタートライン

国語の授業

熊田先生の国語の授業。教科書の17ページ

熊田:教科書の17ページ。堀江、立って読んでみろ。
ほ:初見……声優に初見…

ここでほっちゃん、田村正和扮する古畑任三郎風に教科書を読む。その内容は今日の騒動を起こした犯人がこの中にいると看破したことだった。

休憩〜謎解きYUI4

ここで10分間休憩。中央スクリーンにはQRコードが表示され、ここまでの情報で犯人が誰かを予想するのである。

※謎解きYUI4 <必須>
① 祈りの月の日を妨害している犯人は誰?
赤井あかし/青山あおい/緑川みどり/AYAKA/KEIKO/Kyoka/ちい/熊田先生

② 犯人が祈りの月の日を妨害している理由は何? (200字以内)

時間があったら答えてみてね♪ <無回答OK>
③ 今年の祈りの月の日は「歌う?」「歌わない?」

④ 上記、③の理由は? (赤井が図書館から見つけたアイテムより導き出される理由) (200字以内)

チケットが届いたときにYUI4の用紙がないと思ったら、ここに「YUI4」が来た。しかし、みんなが一斉にアクセスしたためかサイトにつながらず、上記の設問を読めたのは休憩が残り2〜3分の状態だった。

正解の賞品はサイン入りチェキ風フォト。しかしこれ、正答者はおるんかな??

祈りの月の日の儀式

14. アシンメトリー
15. 25:00
16. 君とさよなら
17. Adieu

犯人は誰だと思う?と聞かれるほっちゃん。

ほ:えー、ウーン、じゃあ、適当に言って
ほ:ふわっとふわっと言って、赤井さんかな?
ほ:関係性はわからないですけど、車の免許って言ってて、それ要る? このくだりの中で。

ここで犯人が自白。犯人は緑川だったのだ。緑川は祈りの歌を歌わないと不幸になることに目をつけた。不幸が起これば留年してしまう。しかし、このクラスが大好きな緑川にはそれが好都合だった。進級したらクラスもバラバラになる。クラスのみんなとお別れになる。

緑川:僕は、僕は、永遠の17才になりたかったんだ!
ほ:永遠の17才って、言っていたらなんとなくなれるもんだよ。

緑川:月に、Happy happy * rice shower を歌ってくれ。
ほ:いや、これはおかしい。えー、練習してないしさ。
ほ:みんながすっごい見てくる。え?どうしたらいいの?

歌わないと不幸せになる??

ほ:いや、そもそも練習してないしさ。
ほ:この人達(踊りっ娘倶楽部)が踊れるなら歌ってもいいですけど。

赤井が図書館で見つけたアイテム、つまり古い書物と原稿用紙(のようなもの)の関係が明らかになる。古い書物の上に原稿用紙を重ねて音符の部分を読むと、重ね方によって次の言葉が浮かぶ。

「月のうた」
「雨のうた」
「歌わない」

熊田先生がヒント……というか、なかなか真相にたどり着けないほっちゃんに助け船を出す。

祈りの月の日の月齢と歌のタイトルに関係があった。

「月の光が強すぎる(満月)と願いが叶う」
「弱き月の光(新月)も願いが叶う」

上に書いた「重ね方」が鍵で、原稿用紙と書物の記号がその日の月齢になるように重ねる。

新月のときは「月のうた」となる → 月の歌を歌って(明るさを)調整する。
満月のときは「雨のうた」となる → 雨の歌を歌って調整する。

では今日の月齢は?……というと黒板に書いてあって、半月だ。

半月のときは明るさを調整する必要がないので、「歌わない」が原稿用紙に現れる。つまり、Happy happy * rice shower を歌わない、が正解となる! ※ここでタイトル回収!?

次の瞬間、インスタのフォロワーが10万人、宝くじが当たる…といった幸福がやってくる。

そして、ほっちゃんの歌がもっと聴けたらそれがみんなの幸せ!

18. 光の海へ
19. 月とカエル
20. 単線パレード

おまけパート

ほ:歌う曲順だけ知らされて全部ひみつにしてもらいました。
ほ:本当に物語の世界に入ったみたいで面白かった。
ほ:右往左往する私のことを見て笑ってもらったんじゃないかと。

この企画を進める上で大変なことは全部大変だった。ほっちゃんがどれくらいで謎を解くんだろう。「祈りの月の日の儀式」でほっちゃんが誰を犯人と指名するかで台詞のパターンがあった。

冒頭の運転免許の話。来年免許を取れるという点で17才がわかる。満月の日は車の事故が多い、新月の日は減るの?そこから月の物語が始まっていた。アーカイブで見る奴らしい笑。

ほ:動機がちょっと薄くない?
熊田:高校生ってそんなもんじゃない。それがたまたま今年は歌わない年だった。
ほ:袖で待機しているときにスタッフさんがクリームソーダを作っているように見えたんですけど、
熊田:そんなものはないです。
ほ:クリームソーダは事件に関係するかも見ちゃいけない奴だ。
熊田:ほっちゃんのしあわせがクリームソーダを飲むことなら、そうかもしれない
ほ:終わったらクリームソーダがあることを信じて。

ほ:腕ぽちゃがなくなるといいな。腕が細くなりますように。
ほ:最後の謎が難しかったな。前半の謎はスピーディに解けたから良かったなと。
ほ:ちなみに、休憩の間に謎を解いて投稿した人は?
ほ:犯人わかったということですか?

21. 春夏秋冬
22. キミイロ
23. Stay With Me

ほ:今回は文学少女の歌集のIとIIを全曲歌わせていただきまして。
ほ:ファンクラブでないとなかなか踏み切れない企画だったのですが

ほ:7月3日は「文学少女の歌集III」がリリースになります。
ほ:今日、なんか売ってた?
ほ:CDの持ち歩く奴持ってきた人がいれば、その人が一番早く聞ける人です。

ほ:そして、リリース後にはこんな予定が待っています。
うぉぉぉぉ〜〜〜〜〜ッ!!

ほ:こんな元気があるなら、途中でもこれくらいの声をだしておくれ
ほ:皆さんありがとうございます。こんなに喜んでいただいて。嬉しいありがとうございます。

ほ:今回本当にファンクラブの方向けの企画だったな、と。
ほ:文学少女の歌集のアルバムしか歌わないとか、謎解きを入れるとか、
ほ:お客さんを信頼していないとなかなかできないという企画だったんですが
ほ:さすが劇団ほりえの皆さん、強っ!

これがほっちゃんの幸せでは…?

ほ:もちろんだよ。ガチャが出るとか、推しが出るとか、宝くじがどうとか、そういうことじゃないね。
ほ:皆さんと一緒に元気で健康でできることが一番幸せですよね
ほ:年末年始大丈夫?海外とか行く人いる?空けてくれる?
ほ:年末年始、元気で皆さんに会えたらいいなと思っています。
ほ:ケガなく、病気せず、会場に遊びに来てください。

ほ:黒ネコ……同盟、集会、集会ね?
ほ:黒ネコ集会……にゃあ!

まとめ

ライブ×ストーリー×謎解き…という見ている側には楽しいが、企画する側、演じる側にとってはエグい企画に違いないだろう。ほっちゃんは曲順だけ知らされて、あとVIMSの若手が出演することを聞かされて(事務所に依頼して?)、イベントが始まるとほぼアドリブだったのでしょうか?

ほっちゃんが指名した犯人は赤井だったが、シナリオには他の人も含めたパターンが用意されていたとのこと。緑川をズバリ当てた場合、熊田先生や踊りっ娘倶楽部を指名していたらどんなシナリオだったのか、知りたいところである。

「文学少女の歌集IとII」の全曲歌唱はありがたい。2022年のライブツアーではお気に入りの「1/60フレーム」がセットリストから外れていて。満を持して回収できたのだが、図書館のシーンで突然始まったのでライブ中には気付いたようで気付いていなかった。これもアーカイブで見直す奴。

ライブツアーについては、この黒ネコ集会Vol.23で発表だろうと。2019年の「文学少女倶楽部」のように年末に集中させると見込んでいたが、年をまたぐとは少し予想外だった。半年後も万全の状態で迎え、1月4日の埼玉公演では「あけましておめでとうございます!」とほっちゃんに新年の挨拶をしたい。

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