6月20日と21日はさいたまスーパーアリーナで開催された「KING SUPER LIVE 2015」(略称:キンスパ)へ参加してきました。
キングレコード所属のアニソンアーティストが一堂に会するライブイベントということで、発表された瞬間から大いに期待で盛り上がっていました。私としては出演者にほっちゃんが入っていたことで、黙って両日参加を決めたのですが、ほっちゃん以上に注目したのは林原閣下が出演するということでした。
私が林原さんの歌うところを見たのは、1990年代の前半、まだ新人だった頃、「らんま1/2」のイベントでキャラソンを歌っていたところまで遡らないといけません(^_^; その後、90年代後半には第2次声優ブームの立役者となって、アニソンという音楽ジャンルを確立する道しるべを作ったことに疑いを持つ人はいないでしょう。
イベントの発表時点ですべての出演者を公表し、追加の出演者発表はございませんと言い切ったその姿勢は、小出しでチョロチョロ “and more…” で出してくるアニサマと比べて好感が持てます。
会場到着から入場まで
初日は14時くらいに会場着。上野東京ラインに初乗車。京浜東北線快速と比べると10分ほど早く着く。物販は連番する方にお願いし、パンフレットとほっちゃんのブロマイドを購入。しゃべくっていて15時半頃に入場。
2日目は15時頃に会場着。小雨がパラパラと降っていましたが傘はささなくても良さそうな感じ。…でしたが、15時半頃になって本降りとなり、入場しました。
装備は、初日が “Present for YUI” 、2日目がカラフルエコーちゃん。
入場
キンスパで静かに騒がれたのが本人確認の有無。チケットには購入者の氏名が印字され、「本人確認するかも?」みたいなことが書いてあります。
クロスアンジュのイベントみたいにガチでやるのか、しかしもしそれなら混乱は目に見えているし、購入者全員の入場が間に合うはずがない。
フタを開けてみれば本人確認なんぞなく、チケットもぎり ⇒ 手荷物チェック ⇒ 金属探知機チェック ⇒ チラシ配布、という流れ作業で入場が進んでいった。
初日の席はアリーナA1の前方席、それも左側のフェンス沿いのどんづまりでアリーナ最左翼。もし真横をトロッコが通ってくれると美味しいが、トイレ脱出するにはしんどい席だ。会場がデカすぎるためか、最前ブロックでもステージ中央は遠い。
2日目の席はアリーナB1の後方席。今度はB2が隣の通路沿いなので、ちょっとだけ中央とセンターステージに近い。あとで書くがこの席の方が良かった。
セットリスト前半と感想
両日とも15分押しの16時15分に開演。
セットリストはこちら:
(なかぐろ「・」は初日と2日目で異なることを示す)
01. 残酷な天使のテーゼ / 高橋洋子
02. 魂のルフラン / 高橋洋子
冒頭の「残酷な天使のテーゼ」は、いつぞやのアニサマを思い出させる。
キンスパ直後の2015年6月22日に使徒が襲来したことになっているのもいいタイミング(狙ったのか?)
「新世紀エヴァンゲリオン」が放送されたのは20年前。自分なんぞはついこないだ(!)という感覚だが、今の20代だとリアルタイムで見ていたのかは厳しいのかな? 初っぱな盛り上がったんだけど、ここで早くも20年という時間の流れを感じたのであった(;゜ロ゜)
03. ヒカリ(Short ver.) / 堀江由衣
04. Stay With Me(Short ver.) / 堀江由衣
05. YAHHO!!(Short ver.)・スクランブル / 堀江由衣
イントロが聞こえた瞬間に、「ああ、こんな序盤に出てきてしまったよ」と思った。そして、ステージにほっちゃんの姿が見えない……と思ったら、トロッコガール登場!
トロッコが現れたのは無情にもアリーナCとDの間の通路。アリーナAの前方席からは表情をうかがえることなく、点にしか見えない。すぐ前にモニターがあるが、どっちを見たらいいんですか?
トロッコは右側まで移動し、アリーナのさらに後方部へ。バックステージで一旦降りた後にまたトロッコに乗り、アリーナ後方部を一周半して退場。MCはなかった。
いやぁ……何と言いますか、最前ブロックと喜んでいたのが裏目に出たな(>_<) まるで宇宙の地平線近くにある天体が光速に近い速度で後退していくようだ(苦笑
2日目はCに近いBだったから、歌っているときの表情がちゃんと見えました。でも、遠かったな(+_+)
席に対してブーたれるのはこれくらいにしといて、応援は他のどの出演者より一生懸命やりました。応援の仕方が席の良否で手を抜くなんてことはしません。「Stay With Me」では『♪らーらーら』の合唱、「YAHHO!!」と「スクランブル」ではやまびこの妖精になるのです。
ほっちゃんはこの日もかわいかった!できればもう少し近くで拝見したかった(;゜ロ゜)
# なんでショートバージョンなんだろう?
# 自分の出番を早めに終わらせて、他の人のを見たいというほっちゃん側からの要請??
06. 嵐の中で輝いて / 米倉千尋
07. WILL / 米倉千尋
ロボットものにあまり属性のない私は、ガンダムはファーストシリーズからあまり引っかかっていませんでした。が、「第08MS小隊」のみは別。
その理由は、ヒロインのアイナ役がお姉ちゃんだったから。
08. ミライナイト / 佐藤聡美
09. 一筋の光明 / カスタマイZ
10. Our Steady Boy / ゆいかおり
11. 赤いメモリーズをあなたに / かなでももこ
12. Black Holy / 小松未可子
みかこしの曲で唯一知っている曲。
13. カラフルストーリー / every♡ing!
CD をもらって予習したおかげでポカーンにならずに済んだ(笑
なんとなくピンクを振っていたのだが、これだとエリイちゃん推しになってしまうのか!?
たしかにリアル17才ということで、かわいいわな。
14. 七つの海よりキミの海 / 上坂すみれ
すみぺはバックステージ付近からゴンドラに乗って登場。
「♪大きいことはいいことだ」という CM が浮かんだのはナイショヾ(^^;ぉぃぉぃ
15. Baby Sweet Berry Love / 小倉唯
16. Raise・Charming Do! / 小倉唯
「変猫」と「妹ちょ」は見ていた。
唯ちゃんの写真集は買ったが、知っている曲はこれくらいしかない。
17. YOU GET TO BURNING / 松澤由美
18. Dearest / 松澤由美
「ナデシコ」来ました!
アニメ作品自体は見てなかったけど、それでも主題歌を覚えているということは、それだけこの曲が19年経っても記憶に残り続けているということですな。
松澤さんではないけど、いつか「あなたの一番になりたい」を生で聴きたいと思う。難しい願いだろうな、たぶん。
19. Shining Tears / 保志総一朗
20. Give a reason / 林原めぐみ
21. Over Soul・Northern Lights / 林原めぐみ
22. JUST BEGUN / 林原めぐみ
林原さん登場!「Give a reason」のイントロが流れた瞬間、私は元気になった。
スレイヤーズのリナ・インバースって、やっぱり代表作なんだろうな。どうも、私には「林原めぐみ = 乱馬(女)」というイメージがいまでもあって…
ナデシコと同じく、スレイヤーズもまともに作品を見たことはなかった。それでもテーマ曲は覚えているし、何度もカラオケで歌ったことがある。歴史に残るアニソンの一つですな。
セットリスト後半と感想
20分間の休憩の後、18時15分から後半開始。
23. 甲賀忍法帖 / 陰陽座
24. 凛麗 / 喜多村英梨
25. Birth・Happy Girl / 喜多村英梨
クロスアンジュの ED もよかったが、2日目の「ハピハピガー」が良かった。キタエリで知っている曲はこの2曲と、「C3 -シーキューブ-」の曲「紋」しかないなぁ…
26. 輪舞 -revolution / 奥井雅美
27. 朱 -AKA- / 奥井雅美
28. そうだ、ぜったい。・only one, No.1 / 奥井雅美
本家の「輪舞-revolution」来た!(笑 みのりんのカバーバージョンも好きですが、やっと聴けた本家版。
29. BREAK IT!! / 宮野真守
30. オルフェ・カノン / 宮野真守
31. シャイン / 宮野真守
32. Little Wish ~first step~ / 田村ゆかり
33. Pleasure treasure / 田村ゆかり
34. W:Wonder tale・Fantastic Future / 田村ゆかり
久しぶりかな、「Little Wish」を聴けたのは。
ちなみに、私は外国人なのでゆかり16連を知らなかった。コールがあるのは知っているが、ゆかり16連という名前が付いているとは知らない。(16連というとやっぱり高橋名人を思い出してしまうヾ(^^;ぉぃぉぃ)
「W:Wonder tale」は好きな曲の一つ。♪違う星は見ちゃだめここにいて……は DD 禁止ソングと勝手に思っている(笑
35. 騎士行進曲・シドニア / angela
36. イグジスト・KINGS / angela
37. 明日へのbrilliant road・Shangri-La / angela
angela は2日ともセットリストを全部変えてきた。コール&レスポンスや振り付け練習、そして2日目はウェーブの練習があり、全アーティストの中で最も尺を取ったんじゃないか。
38. 水の星へ愛をこめて / 森口博子
39. ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~ / 森口博子
林原閣下と並ぶレジェンドの一人、森口博子。ガンダムに食指が動かなかった私でさえ覚えているし、「水の星へ~」は30年前からお気に入りの曲だった。
2015年は森口博子にとってデビュー30周年の年。このデビュー曲のあとヒットが続かず、所属事務所からリストラを言い渡された結果が、バラドルとして生きる道だった。しかし、キングレコードは見捨てず、面倒を見てくれたことへの謝辞を語っていた。
# 「水の星へ~」を歌った “アイドル” が、バラエティーに移ったのを見て失望した覚えがある。
次々と曲をリリースして売上を出さなければならない歌手業は大変な仕事だと思う。しかし、心に残るアニソンは何十年も受け継がれ、30年経っても色あせない。正統派のアイドルとしては成功しなかったかもしれないが、デビューがこの曲だったことは幸運に違いない。
MC で触れられたように、キングレコードは84年の歴史があることを初めて知った。講談社と関連があるのは周知の通りだが、1931年創業、昭和6年ですぞ。
ここにはキングレコードを代表するアニソンシンガーの方々が集まっていますが、その大先輩は「ドレミの歌」のペギー葉山さん、と紹介。ただ、私にとってペギー葉山とは、「ひらけポンキッキ」でしつけをするコワイおばさんというイメージしかない。
40. Synchrogazer / 水樹奈々
41. 終末のラブソング ・禁断のレジスタンス/ 水樹奈々
42. ETERNAL BLAZE / 水樹奈々
トリはやはりお奈々さんか。いま一番売上とライブの観客動員数を稼いでいる点において、異論を持つ人はいないだろう。しかしミエミエではある(・ω・)
「Synchrogazer」では LIVE FLIGHT で見せたようなフライングを披露。高いところが平気らしいとはいえ、宙づり状態でよく声が出るもんだ。ただこのフライングもアリーナ後方部が美味しかった。アリーナ前方からは空中の点にしか見えない。
その代わり、メインステージでは左端に来てくれて歌唱。これは近かった。そこから走って反対側へ。長い距離を走ったにもかかわらず、息切れ一つせずに歌い続けるのはさすがである。
3曲目のエタブレは好きな曲だが、ベタすぎて「え?」と思った。しかも2日間共通だったし。
コラボコーナー
ここからコラボコーナー。
43. ハッピー☆マテリアル / 上坂、佐藤、かなで、ゆいかおり、every♡ing!
ステージ左端と右端に用意されたトロッコに乗り込み、アリーナ前方部を回る。
ようやくアリーナ最左翼席のメリットが発揮された。すぐ真横をトロッコが移動するので、真上に見上げる感じになる。何と言いますか……スカートの中が見えますヾ(^^;ぉぃぉぃ
「ハッピー☆マテリアル」なのに、なんでほっちゃんが歌わないんだろう、と思っていたら、もっといい曲が準備されておりました。
44. For フルーツバスケット / 堀江、田村、喜多村、小松
ステージ中央に、左からみかこし、ほっちゃん、ゆかりん、キタエリの順で並ぶ。2日目には椅子が用意され、着席しての歌唱だった。「やまとなでしこ」の部分的実現(!)。ほっちゃんとゆかりんのソロパートになると、「おおーっ」という歓声が沸く。
「フルバ」はアニメを見たし、原作コミックスも買った。ほっちゃん演ずる本田透クン、岡崎律子さんが歌うこの曲。少女漫画原作のアニメはあまり見ないが、友人たちの間で話題になったこともあり、毎週の放送を楽しみにしていた覚えがある。
ほっちゃんがこの曲をカバーしてから14年経ったこの日、このような形で、しかも岡崎律子さんのコーラスも流された状態で聴けたことを感謝したい。ここまでイケイケで盛り上がった気分を優しくクールダウンしてくれるようだった。
45. 翔べ!ガンダム / 宮野、保志、KATSU
男性アーティスト陣による初代ガンダム。
セットリストを通して見ると、ガンダムシリーズの曲が多かった。多くの人に愛されている作品だけあって、主題歌もそれだけ記憶に残っているという現れであろう。
46. RHYTHM EMOTION・JUST COMMUNICATION / 森口、水樹、米倉、atsuko、松澤
TWO-MIX 懐かしい! 似たような曲ばっかと揶揄されることもあるが、私は好きです。
エンディング
ラストは「全員」集合して、一言ずつコメント。この一言が多彩である。(以下はメモ程度)
すみぺ
私はミリタリーマニア。キングレコードは軍歌も出していた。「軍歌と言えばキングレコード」
ほっちゃん
(初日)ここにいらっしゃるみなさんのことをよろしくお願いします。そして私もよろしくお願いします。
(2日目)堀江由衣17才です。登場したときに暖かく迎えてくれて嬉しかった。マイクを通さずに「ありがとうございました!」(本人曰く、可愛くない声)
お奈々さん
出番が来るまで筋トレをしていた。初めてのイベントでどんなライブになるか不安だった。そしたら夜中に保志さんから電話が掛かってきた、と暴露。(不安だったから)
森口
人格形成に影響を与えたアニソンは裏切らない。40ほにゃらら歳の決断、7mのリフターに乗って歌った。小林幸子さんの気持ちがわかった。
angela
(atsuko さん)路上ライブやけやきひろばでライブをするという、インディーズ活動をしていた。そんな私たちはキングレコードに拾ってもらった。根っこまでごっそりとって植え替えてもらったら、変な花が咲きました。
katsu さんがカスタマイZに喝!「こっちに来い!」
# 挨拶が長すぎ(゚_゚;)
キタエリ
angela のパフォーマンスに影響されて、ウェーブを要求。
every♡ing
初日は感極まってしまったようだ。
# MC慣れしてないが、まぁこんなもんだろう。
ゆかりん
キングレコードにお世話になってまだ数年だが、三嶋さんには15年以上お世話になっている。
初日は緊張しすぎてはきそうになった? 2日目は初日よりは緊張はほぐれたが、新しい歌詞を作ってしまった。
カスタマイZ のみバックステージから挨拶。若手だから? それとも格下だから? メインステージではダメだったのか? 演出をする以上は何か意図があるはずなんだが、ハブっているように見えたのは考えすぎ?
47. Get along / 全員
最後みんなで Get along!
林原閣下とまっくんのオリジナルバージョンを聴きたいとも思ったが、この曲を最後に持ってきた意図を勘ぐってみた。
“Get along” という言葉には「先へ進む」という意味がある。キングレコードのアニソン部門はこれからも先へ進むという意志を示す意味で、ラストにこの曲を全員で歌う演出にしたのではないか?
一方で、「年を取る」という意味もあるらしいヾ(^^;ぉぃぉぃ スレイヤーズ(無印)は1995年に放送開始で20年前。つい数年前のように思い出されても、確実に20歳年を取っている(苦笑
終演時刻は、初日は21時03分頃、2日目は21時33分頃。両日とも22時01分発の上野東京ラインで帰途についた。
比較するのはよくないが、アニサマと比べて充実した2日間だった。毎年開催するのはありがたみが薄れるから、数年に一度のペースで開催してくれると嬉しい。
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