16bit センセーション ANOTHER LAYER 先行上映会&トークショー

堀江由衣

10月1日には秋アニメ「16bit センセーション -ANOTHER LAYER-」の先行上映会&トークショーが新宿バルト9でありました。運良くチケットが取れたため、先週の黒ネコ集会Vol.22 に続いてほっちゃんに会える機会ができました。

先行上映会ではTV放送の1話と2話を上映。本作は1990年代の美少女ゲーム(PC版ではいわゆるえろげw)の制作現場を描いた作品と予習して臨みました。原作はみつみ美里さんらが原案を担当した同人誌です。私がコミケをセミリタイアする前までは毎回みつみさんらの同人誌を長蛇の列に並んで買っていたのですが、セミリタイアしたら作家情報を取らなくなったため本作の情報も知りませんでした。

上映は11時開始、2話分なので11時50分頃に上映終了。その後すぐトークショーとなります。アニプレックスの中山氏が司会を務め、キャスト陣(古賀葵、阿部敦、堀江由衣、川澄綾子 (敬称略))の登壇前に PC98 も壇上に展示されました。

司会:まずは一言をお願いします。
古賀:みなさんこんにちは。今日は来ていただいてありがとうございます。
阿部:早くから来ていただいて、ありがとうございます。
ほ:メイ子役の堀江由衣です。朝起きられるか心配でしたが、来ることができました。
川澄:4人で話すの久しぶりです。よろしくお願いします。

司会:2話まで見た感想を。
古賀:(コノハは)よくしゃべる。最初の入りにブラウン管TVっぽいもの、まごまごしたり、当時出てきた言葉も懐かしい。すてきなエモーショナルな気持ちになれます。
阿部:久しぶりの学ラン。あの頃のアキバ、ネオン管、消費税とか。実際、僕も中学生くらいだった。

最初だけ画面の比が4対3で違和感があったが、90年代の演出だったのか。あの頃は消費税は3%だったのだ。

司会:この2人(堀江、川澄)が並んでいるのが…
ほ:何が好きなんですか?
司会:To Heart2のタマ姉が大好き。To Heart は前々々職で取材しました。
川澄:パジャマ着て取材されました。
ほ:パジャマ着た!
川澄:パジャマパーティみたいな企画があった。

やっぱりこの二人が並ぶと To Heart を思い出す。えろげのPC98版には声はなかったが、全年齢版となった初代Play Station版には声がつき、マルチ役をほっちゃん、あかり役を川澄さんが演じたのだった。マルチシナリオは仰げば尊しのくだりが泣きゲーだったし、あかりシナリオには少しクセがあり、そこのフラグを立てないとクリアできなかった。

また初代PS版と同時期にTVアニメが始まった。マルチがなかなか出ずにヤキモキした。エンドクレジットにほっちゃんがモブキャラで載っているのもいま思えば注目だった。

作中に『Kanon』と「うぐぅ」が出てくるので、もし生「うぐぅ」が聞けたら最高だっただろうな。

司会:美少女ゲームがテーマです。
川澄:To Heartの話ばかり
ほ:お話がめちゃくちゃ面白い。当時のゲームの作り方がわかります。私たちも作り方はわかりません。改めて知ることができました。2重にも3重にも面白い。

司会:当時を確認したら、実際はこうじゃなかったことがわかりました。みつみさん、高橋さんにも聞きました。
川澄:コンシューマーになってから関わってきました。前段階はこうなっていたんだという、現場の大変さ、徹夜、泊まり込み、時代。言葉の使い方。(発音が)平板ではない。
司会:古賀さんは平板、阿部さん以下は昔の人(笑。90年代に生きる人。音響監督が当時のアクセント辞典を持ってきました。みんな混乱していました。
阿部:釣られたら終わり。
司会:古賀さんは平板。

アクセント辞典が改訂されていることを初めて知りました。

司会:コノハの魅力とは?
古賀:よく動く。感情がジェットコースター。元気さ、明るさが魅力。美少女への愛がとんでもない。熱い。そこが目を引く。追いかけていきたい。
司会:コノハの部屋、気付きましたか? (美少女ゲームの画像を)めちゃはめ込んでいる。

阿部:守君はしっかりした感じ。98を触っているときの目つきは激しい。我々の3倍しゃべるコノハとどう影響されていくか。
ほ:メイ子は絵を描く人。PCにはそんなに詳しくない。とまどいながらも美少女ゲームが好き。かわいらしく、癒やし担当で演じました。

守は8086のアセンブリ言語でプログラミングしているように見えた。1992年には80386も既にあり、32bitパソコンはふつうにあったが、32bit命令セットを駆使したアプリケーションは少数だった。32bitでも高速16bitマシンとして使うことが多かった。セグメントレジスタを持った8086の特殊な(汚い?)アーキテクチャはモトローラ系のMPUを搭載する Macintosh のユーザから忌み嫌われるのであった。(「汚い」と言ったが8bitの拡張で16bitの8086ができたので、これは仕方なかったといえる)

司会:先輩(メイ子)と後輩(コノハ)、導く立場。
ほ:はい。
川澄:かおりはメイ子の1つ年上。実質アルコールソフトを仕切っている。落ち着いている。ぐわっとなる。美少女ゲームは…
ほ:酔っ払っている。
川澄:酔っ払っている演技を全部受ける由衣さん。
司会:あんなに酔っ払っているのに、言っていること全部わかる。
川澄:声優なので。

アルコールソフトって、カクテルソフトのパロディやろか?

司会:他の面々も強力です。他のキャラ、アフレコの話がありましたら…
川澄:キョンシーさんがいつもアレ被っている。最終話で外したらイケメンの設定?
司会:モデルがいます。いつもプロレスのマスクを被っています。
ほ:ああいう人、いますよね、街に。
ほ:ゲームとか制作の人に、ああいう人いる。

司会:アフレコはいかがでしたか?
阿部:久々にみんなでアフレコできました。久々にマイクワークして楽しかった。イトケン(伊藤健太郎)さんとはこれまでも共演していますが、初めて血がつながりました。

司会:古賀さんはいかがでしたか?
古賀:緊張して、先輩方と囲まれて芝居をしたのは初めて。
ほ:すごい速さで扉を開ける。
川澄:新人が(スタジオの)扉を開ける習慣があります。「私が開けます」(古賀)って。
ほ:椅子取りゲームみたいにどちらが扉を開けるか、開けてみようって
ほ:一番疲れているからゆっくりしていればいいって

川澄:昔は(新人が)お茶を急須で入れないといけなかった。
ほ:私たちがちゃんと受け継がなかったから?
司会:ペットボトルがあるから?
ほ:お茶入れる風習があった。
川澄:(人によって好みの)濃い、薄い…だのあって

司会:エンディングが初披露されました。作詞:KOTOKO、作曲:折戸伸治、編曲:中沢伴行、歌:古賀葵 となっています。
古賀:美少女ゲームの時代を築き上げた人。「えーーー」という、すごいドキドキした。歌詞が「16bit センセーション」を思わせる。ゲームをプレイしている気持ち、制作の気持ち。感動しました。擬音が多くなってしまいます。(※ 省略しているが擬音多めの感想)
古賀:コノハは元気いっぱい。エンディングは「あー聞いたことある」って。美少女ゲームあるある。コノハならどう歌うか。
司会:美少女ゲームのレジェンドに頼みました。

2話でエンディングが流れたとき、古賀さんのコメントと同様、懐かしい気分になった。初めて聞く曲なんだけど、これまで繰り返し聞いた気にさせる曲。制作陣にKOTOKO・折戸・中沢の3名の名を見て、ただならぬものを感じた。ああ、本気なんだな、と。

ここで記念撮影。中央にPC98がありそれを4人が囲む。

司会:お知らせです。エンディングは「リンク 〜past and future〜」
司会:Road to 冬コミ C103。古賀葵が「理想の美少女を生み出す」チャレンジ企画
古賀:描きだしていくと後ろのホワイトボードに見えてきます。
司会:それ作るの古賀さんですよ。
古賀:大丈夫です。

司会:最後に一言お願いします。

川澄:ありがとうございます。この時代を知っている人には懐かしく、ここにいるのは知っている人ばかりみたいですが(笑、知らない人には新鮮かもしれません。(美少女ゲームの)タイトルがいっぱい出てきます。裏では血ヘドを吐いているのを知ってほしい。
ほ:(PC98を指して)最後の写真を撮るまで、こんなでっかいの。こういうのを使っているんだなと。16bitセンセーションができました。とっても面白い作品です。TVで見てください。
阿部:SF色が最初は強いです。その後、ザ・ものづくり色が強くなってきます。オープニングを見ていると「このキャラなに?」と思うかもしれませんが、だんだんわかってきます。
古賀:今日はありがとうございました。1話2話まで見ていただいて、すごいスピーディーに話が進んでいきます。この先もコノハはスピード感を持って進んでいきます。好きなものの熱量がすごいです。好きなものに一生懸命な女の子です。

司会:懐かしいけど、もの作りにかける情熱。キャストさんもものすごい演技でした。スタッフも血ヘドを吐きながら作品を作っています。皆さんの活力になればと思っています。

20分ほどのトークショーを終え、キャスト陣はここで退場。なお、古賀さんはWebラジオの収録のため、そのまま拉致られるそうです(笑。今から2時間以内にお便りを出せば読んでもらえる可能性があるとのことでした。(下記引用部を見ると出演者全員が収録のためにスタジオ行きだったと読めます)

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