Raspberry Pi4とDACボードHiFiBerryDAC+PROでハイレゾ環境を構築

PCなど

標記の通り、Raspberry Pi4 と DAC ボード HiFiBerry DAC + PRO でハイレゾ環境を構築しました。

前々から NAS に入っている大量の音楽ファイルを PC や iPad ではなく、オーディオのアンプとスピーカーで鳴らしたいと思っていました。が、数万円も出してネットワークオーディオを買う気にはならず、長いことペンディングになっていました。

 

3月に TV 録画環境を Windows PC と PT1 + PT2 の2枚差し環境から Raspberry Pi4 (ラズパイ)に移したのをキッカケにラズパイのことを調べ始めたら、意図していることを安価に実現できるのではと考えたのでした。

実はその前にもう1段階あって、昔のアーケードやファミコンなどのレトロゲームをラズパイで遊べるようになるのを知ったのが先でした。それで2台目のラズパイを購入し、RetroPie をインストールしてレトロゲームの環境を構築しました。

 

しかし、ここであることに気付いたのでした。

 

自分はゲームをやらない!(;゚ロ゚)

 

 

子供の頃ならまだしも、ゲームというのは時間泥棒という認識で、好きな声優さんが出演しているゲームですらやらないので、レトロゲームより他に有効な活用法があるのではないかと。

SD カードを抜き差しすれば OS を替えられるのはラズパイの強み。それで新しくSDカードを Amazon で購入し、今度はネットワークメディアプレーヤーの環境を作っていました。

 

そろそろ本題のハイレゾ環境の話に戻ろう。

ラズパイの GPIO 端子に挿して使う DAC ボードは Amazon でも売っていました。が、どれも中華製のパチモンばっかで、レビューを見ると半田付けの品質がよくないとか、初期不良とかあったりして、イマイチ食指が動きませんでした。

それに加えて、適切なケースが販売されていませんでした。上記の中華製 DAC ボードにケース込みの製品もあったのですが、工作精度が甘いというレビューがあり、また現行品のラズパイ4には対応していませんでした。(ラズパイ2、3 と 4 では端子の配置が異なるため収納できない)

 

それでいろいろネット検索した結果、上記のパチモンのコピー元品である HiFiBerry DAC + PRO に行き着きました。しかし製品を国内で入手できない……というか、品切れで入荷待ちという状態でした。

さらに検索した結果、スイスの HiFiBerry 社から海外通販すればよいという情報を得ました。先方にクレジットカード情報を渡すことなく PayPal で決済可能であること、国内代理店より安いこと、1週間程度で届いたとあり、私も海外通販することにしました。

送り先の国に Japan を選ぶと自動的に Prefecture が出てくるので、ここで都道府県を選べば OK です。英文を書く必要は一切なく、通販ページにある中学レベルの英語を理解できれば問題ありません。

 

注文明細はこちら。

  • HiFIberry DAC + PRO 39.90ドル
  • アクリルケース 11.90ドル
  • 送料 10.00ドル

 

合計 61.80ドル。日本円で 6,906円でした。国内で買うと DAC ボードだけで同じくらいの値段がします。

HiFIberry DAC には「PRO なし」と「PRO あり」があります。PROなしの方が安いのですが、そっちを選ぶ理由はありません。なぜなら DAC ボード上にクロックを持っているのは PROありの方だからです。DAC  ボード上にクロックを持っていないとラズパイのクロックを使うのですが、どうもあんまり正確でないらしく、音楽を流すと気持ち悪い再生になる……というレビューをどこかで見ました。

 

ありがたかったのは専用のケースがあること。DAC ボードを挿すと高さが増えてしまい、国内で入手可能なラズパイ用のケースでは収まるものがありませんでした。

7月23日に注文して、7月27日に現地から発送。1週間程度で届いたという話を信じると8月頭には来そう。

 

ところが……1週間経っても、2週間経っても来ない。新型コロナで人の往来は鎖国状態だが物流は動いていると思っていたが、もしかすると世界のどこかで迷子になっているのか?

 

そしてその3日後、発送から17日経ってスイスから東京に到着しました。普通郵便で郵便受けの中に入っていました。長旅のためか封筒はちょっとボロボロ(笑

 

封筒の品名表示

 

内容物

 

右が DAC ボード、左の白い袋がアクリルケース。組み立て式らしい。

 

ラズパイの GPIO 端子に DAC ボードを挿してケースを組み立てたところ。

 

アクリルケースの底面にはヒビが入っていました。

 

たぶん輸送中に割れたんだと(思いたい)。紙の封筒にビニール袋ではそりゃ輸送中に割れるわな。この辺の詰めの甘さは海外通販あるあるのような気がする。

 

組み立てたら音楽用に広く使われている OS である Volumio をインストールする。この辺については記事では触れないので適当に検索してください。

 

設置したところ。これはテスト用に USB メモリに音楽データを入れたものを挿しています。テレビ台に置いているだけ。

 

ウチには AVアンプしかなく、スピーカーは BOSE の 5.1ch がつながっている。アンプのオーディオ入力にラズパイからの出力をつなぐ。ふつうの 2ch スピーカーもあるがつなぐのが面倒くさい。

 

volumio.local を Webブラウザに入力することで演奏制御が可能になる。

ハイレゾ音源として『堀江由衣 LIVE TOUR 2019 文学少女倶楽部』を流してみる。

 

ハイレゾ音源のデータが DAC を通じて演奏されているはず。ただ困ったことに CD の音源より高音質で聞こえているのかわからない(苦笑 まぁ、ファンクラブ通販で買った CD はリッピングすることなく置いといてあるのだが。だから比較のしようがない。

 

画像は載せないけど NAS の音楽データをオーディオのアンプとスピーカーで鳴らすという目的は達成したので、これで OK かなと。ラズパイのキットが 1万円くらい、DAC ボードが上に書いたように 7000円くらいでネットワークオーディオを実現できたと言えます。

 

最後に消費電力。5〜6Wくらい。ラズパイ単体では 4W なので、DAC ボードの分が 1〜2W足されている感じ。

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